和ろうそく作りの燃料として間伐材を利用しています
和ろうそくづくりはまずロウを溶かすところから
早朝、私たちの工場では大きな窯に火を入れるところから、仕事は始まります。
大きな窯が3つ。その日につくる和ろうそくの種類に応じたロウを入れて、溶かし始めます。燃料として使うのは、間伐された木材から作った薪です。
能登半島は豊かな里山が特長です。
里山とは人の手が入った山で、山に入って食材をとったり木を伐りだして燃料とする。このことで里山を健康に保つことができるのです。
私たちは間伐材からつくった薪を購入することで、里山が健康に保たれることを応援しています。
里山とは人の手が入った山で、山に入って食材をとったり木を伐りだして燃料とする。このことで里山を健康に保つことができるのです。
私たちは間伐材からつくった薪を購入することで、里山が健康に保たれることを応援しています。
2022年3月
ミシュランガイド3つ星レストランの方が工場見学された時のこと
和ろうそくをレストランのテーブルの灯りとしてご利用いただいています
東京都内にあるフレンチレストランでは、2年ほど前より私たちの和ろうそくを食事のときに、テーブルの灯りとしてご利用いただいています。
きっかけは、レストランのシェフが能登への旅行の際に、私たち高澤ろうそく店を訪ねて下さり、お買い求めいただいた和ろうそくをぜひお店でも使ってみたい! というのがきっかけです。それから毎日お食事とともに和ろうそくに火を灯して下さっています。
レストランのスタッフ10名が高澤ろうそく店に来てくれました
レストランで使っている食材など、どんな人がどんな思いで作っているか知るため各地を訪問しているそうで、私たちの和ろうそくの製造現場にも訪れたいという申し出がありました。
そうして11月のある日、スタッフの方10名が私たちを訪ねてきてくれました。
私たちの工場を見学、そして感想をお聞きしました
一度に10名の方が見学するには私たちの工場は狭いため、5名ずつに分かれての見学でした。
私たちの工場では、こんな工程で和ろうそくづくりを行います。
①ロウを大きな窯で溶かす
②和ろうそくを作るための木型に溶かしたロウを流し入れる
③ロウが冷えて固まったら、木型をはずす
④和ろうそくの周囲にある余分なロウを削って成形する
⑤(大きな和ろうそくに限りますが)ロウが垂れ流れにくくするため、表面を違うロウで再度仕上げる
一連の工程を見学してもらいながら、こんな質問を何度ももらいました。
「木型から出た余分なロウはどうするんですか?」
「不良品となったろうそくは捨てますか?」
私たちは答えます。「木型から出た余分なロウも、不良品となったろうそくも窯で溶かして再利用するんです」と。大切なロウなので少しも無駄にしたくないのです。
最後に見学の感想をお聞きすると、「工場の中ででるゴミがすごく少ないですね」という感想が印象的でした。私たちにとって、毎日のことで普通のことだと思っていました。
飲食店では、食べ残しや食材の切れ端など廃棄するものが多くて課題となっているとのお話しでした。
私たちの工場では毎日普通に行っていること、製造過程で出たロウは溶かして再利用して最後まで使いきること、切り取った芯は集めておいて窯に火をつける時の着火剤として使うこと。他の方の目を通すと、私たちにとって毎日行っていることも、環境にやさしく良いことだと教えてもらいました。
2022年2月